子どもたちに対しては現実にはなかなかいないようなイイ男が登場する安定のスサンネ・ビア作品。
「何かが襲ってくるのはあくまで作品のテーマを伝える“ツール”であり“設定”に過ぎず、理解することが必要ではない。」
というやり方は、比較的理解のある方なので、
(そう言えば『ミスト』を筆頭にスティーブンキングはこういった作風が多めだなぁ)
オチを含めて、「人は何が見えていて、何が見えなくなったのか」という問いかけをこのように表した本作は面白く感じた。
『ザ・ウォーカー』もそうだけど、案外“感覚”をテーマにした作品、好きだね、アメリカ。『ブラインドネス』しかり『クワイエットプレイス』しかり。『パーフェクトセンス』なんて、もろ、そうだ。
ただ、ちと、長い。
いつもの、容赦ないドアップ演出は目の芝居等に活きるものであって、
そこ隠されたらあんま演出として良くないというか、飽きたのです。