優しく見える人と優しい人は違う
未見ながらシャマランのハプニングに似ているらしい。点数もあいまって地雷臭むんむん🐤でも私は好きでした!
マルコビッチが前半は憎まれ役を引き受けるが、実は一番主人公サンドラブロックの性格に近いのが彼だ。
それは他者にできれば関わらないというスタンス。他の登場人物はなんらか理由をつけて仲良く振る舞おうとしてくるが、彼とサンドラはあまりその傾向がない。なぜなら利己的だからではない、決して優しくないわけではない。優しいから優しくしないのだ。
サバイバルな状況で瞬間的に優しくしても助けてやれるわけではない。見せかけの優しい嘘で期待を持たせないこと、誤魔化すことをよしとしないのが2人の信条。この信条がチラチラ見える部分が好きでしたね。責任を取れないからこそ他者によそよそしいのだ。根が善人なので最終的に命をかけるのがマルコとサンドラ。
ハイライトは全てを平等に他者として扱うサンドラが一瞬だけ自分の子と、他人の子を差別化を図ろうと逡巡するシーン。
何かの正体とかは個人的に気にならなくて、クワイエットプレイスとかよりはジェニファーローレンスのマザー的なノリを感じた。
3羽の小鳥が箱からでかい鳥籠(盲施設)に放たれるシーンは秀逸。
最後のメンタリストのラローシュこと院長先生は実際眼球振盪という病気で意識と関係なく眼球が動いてしまうらしい。