Netflixオリジナル映画。サンドラ・ブロック主演で、『メッセージ』の脚本家。(実写版『君の名は』の脚本も担当しますね)
突如世界が原因不明の大パニックを起こすというディザスタームービーですが、
ゾンビ映画のように、今まで過ごしていた日常が壊されていく怖さと、
一人一人身の回りの人たちが”それ”に襲われる、ドキドキハラハラ感で、時間を忘れて観てしまいます。
「外を見ない」ということがこの危険から逃れる唯一の方法。
「〜したら終わり」系と言ったら、今年公開された「音を出したら即死」の『クワイエット・プレイス』と比べてしまうのですが、こちらより自分は好きでした。
その理由は、まずそれぞれ登場人物がいい味出しているんですよね。
ジョン・マルコヴィッチやその他、いいやつだったり、悪いやつだったり、ちょっとしたドラマを見せてくれるので、『ウォーキングデッド』のような人間ドラマを見ることができます。
車で知らせるあのシーン良いです。
また、「親子」という点もテーマになっています。どんな状況においても、親と子がどのように関係性を築き上げていくのかというその過程が、サンドラ・ブロックの演技力も相まって最終的に泣かせる演出を呼びます。母から子への愛情、そして子から母への信頼が生まれる、その瞬間が感動的です。
たとえ、視覚を奪われるようとも、どんな状況でも「生き延びる」、人間の底力を見せる、単なるサバイバルスリラーに終わらない、良作でした!