テーマは『イット・フォローズ』や『ジョジョの奇妙な冒険』第5部の最終話と近いベクトルに位置するのだろう。
ただし、「抗いようのない運命 = 死と向き合うことで人間は大人になれる」という『イットフォローズ』のメッセージにいたく共感した自分にとって、今作のラストはヘキエキせざるを得ない。
まるで「見たくないものを見ない人だけが救われる」とでも言うかのような結末に、聖痴愚礼讃の気配を感じてしまったからだ。
とは言え『メッセージ』で
「運命が決して変えられないことを知りつつ、それでも運命に抗う人間を讃えたい」
という主題を提示したエリック・ハイセラーが、真っ向から矛盾したテーゼを持ち出すものだろうか??
次に観るときは視点を変えてみよう!