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テッド・バンディのerinaのレビュー・感想・評価

テッド・バンディ(2019年製作の映画)
4.0
超有名なシリアルキラーを殺人行為とは別の視点でとらえた予想を裏切る演出の映画
シリアルキラーものなので当然殺人の過程を主軸にすすめられるかと思いきや、本作は殺人鬼とその恋人との関係性がメインにおかれていて、テッドに対する恋人の愛情や疑惑、信じたい気持ちと罪悪感なんかが事実を混じえて丁寧に描かれている。
観ている自分はテッドバンディの悪行について知っているのにも関わらず、あまりのテッドの態度に(あれ?テッドバンディって冤罪の可能性あるんだっけ?)と本気でテッドバンディ冤罪説を信じそうになってしまった。そういうところがこの映画の狙いだと思うので、成功していると言える。
ただ、殺人に至った経緯とか描写を期待して観る人がガッカリする気持ちはわかるので、そこはきっちりタイトルなり副題でわかるようにしといたほうが良かったかも
そっちを期待してた人へはハウスジャックビルドをおすすめしたい
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