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テッド・バンディのoggyのレビュー・感想・評価

テッド・バンディ(2019年製作の映画)
3.6
テッド・バンディを周辺の女性の視点から描いたという本作。見事にその罠にはまって、見終わった今も、本当に彼が犯人なのか?という思いが残っている。
無罪を主張する男とそれを信じる女というありがちな構造だが、よくある物語と違うのは、男は間違いなく犯罪者であるということ。そこを中々受け入れられず、どうにも映画にのめり込めないような感覚があったが、それこそがこの映画の主題であることに気付いた。
オープニングで引用されていた「現実を想像できる者は少ない」というゲーテの言葉が、観賞後には一層重く刺さる。

少し残念だったのは、法廷のやり取りがイマイチだったところ。実話を元にしているからそんなものなのかもしれないけどね。ジョンマルコビッチ演じる判事はすごく良かったけど、あの台詞も全部本物だというのは驚いた。

驚いたといえば、ジェームズヘットフィールドが出てたな!!!
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