わいわい

テッド・バンディのわいわいのネタバレレビュー・内容・結末

テッド・バンディ(2019年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

ザック・エフロンのテッド・バンディが良かった!けども、もうちょっと魅力的に描けたらなあと思うところもあり。

リズとテッドの出会いから、ほぼ理由なく一目惚れで話が進んでいくので、「何故そこまでテッドに惚れてしまったのか」の出会いから一緒に住む過程のところをもっと具体的にしてほしかったなーって感じ。法廷シーンでは魅力は満点だったけどもリズ視点で語られてた話がテッドが捕まってからはリズの存在感が消えるので視点が若干ぼやっとするため「何故テッドはリズを殺さなかったのか」という部分も含め中途半端になった感は否めない!

しかし今になって思うと、私生活はリズの視点、法廷ではキャロルの視点、最後明らかになる被害者の視点と、分けて描こうとしたのかなと思う?でもその3点からみるテッドの魅力が表面的すぎて、もうちょっとテッドの内面に迫っても良かったのかも。けどその表面的でいまいち掴めない奥の見えなさがゾッとするところでもある!!

まあでも結局のところ最終的に言いたい事は被害者視点でもあるザックテッドのガッツリとした殺害シーンが観たかった!!!!そこみせてや!!!!!

ラスト明らかになる犯行で、これまで見せてきたテッドがみせてきた一面の見え方が一変してゾッとするシーンなんですが、犯行シーンはチョイ見せのため全体的に地味目になった感がある!

好きだなあと思うところは、リズとテッドがキャロルと出会うシーン!キャロルが奥の扉を出て行く去り際、ピントが合ってないけど後ろをじーっと振り返り見ている!その違和感が好き!全体的に「見る」という事が1つのキーポイントになっているのかな?最初、リズがテッド、テッドがリズを見ているシーンから、キャロルのシーン、リズの同僚のオスメント君もリズを見つめているし、裁判をテレビ中継するカメラもその一部なんだろう。でも、その見ているものはその人の一面に過ぎないんだなあー。
愛の話でもあるし、その一面を愛してしまったがために、如何にして囚われないか、そこから脱するのか、ある意味カルトを作り出すほどの魅力を持ったテッド・バンディの表面的な部分の虜になっていく人々と、このご時世の色々な事に置き換え可能なテーマだと思った。

色々考えた結果観たくなってきたので、また観ようかなと思う!殺人シーンがあるのかなーと思って観てた分の肩透かし感があったので、一度観た上で観返すとまた違うかもしれないなー。
パラダイス・ロストとブレアウィッチ2も観たいところ。