KAYA

キラーズ・オブ・ザ・フラワームーンのKAYAのレビュー・感想・評価

3.8
御年80歳スコセッシ、引退するつもりなんですかってくらい長くて気合いの入った今作。
だらしないディカプリオとスコセッシのコンビって、たまらなくハマる。ディカプリオの歯、ちゃんと少しずつガタガタになってて、あこれ絶対おもろいやんとなった。最近はこんなに長い映画を観る元気もなかったので、ドキドキしながらバカデカポップコーン片手に挑んだわけだけど、ほんとにずーっと面白い。映画好きのツボを完全に心得ているんでしょうね、グッとくる瞬間が散りばめられていて、終始目が離せない。燃え盛る炎の中でキングデニーロに雇われた人間が黙々と作業をする影が、もう悪い予感しかしなくて印象的だった。
ただ一方で思うのは、オセージ族が如何に白人に搾取されたか、如何に残虐で不気味な事件だったかを伝えるにはあまりにも弱い。この題材に手をつけた巨匠スコセッシやディカプリオは、まんま今作における白人のようだとも思った。原作はまた視点が違うみたいなので、読んだ方が良いね。

次はまた同じコンビで英難破船の小説を映画化するらしい。スコセッシ元気すぎない?
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