この３人でしかも３時間半って、だいぶ気合の入った映画なんだろうと思って観たら本当にその通りだった。全てのシーンが徹底的に仕上げられていて、眠気と集中力さえ問題なければ存分に浸れる。フレームの切り取り方とか、その中での演者たちの動き方とかもすごいんだけど、特に登場人物たちの表情の見せ方が本当にピカイチだと思う。ここまで巧く撮って演出してもらえたら俳優さんたちも嬉しいだろうなってくらい、完成されていた。デニーロとディカプリオがとんでもない表情を見せてくれた。それだけで物凄い見応えだった。
最もリッチな町で最も簡単に人が殺されていたという皮肉な悲劇。人種差別や迫害というよりは金欲の恐ろしさを強く感じた。ヘイルが何の後ろめたさも無さそうに神よ、主よ、って祈っていたのがとても印象的だった。
