きのぴさんの映画レビュー・感想・評価

きのぴ

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白雪姫(2025年製作の映画)

3.4

元々の物語のせいなのか、本作の脚本のせいなのかは定かでないけれど、ずっと眠たかった。魔女との対決にもプリンセスの恋愛にも緩急がなくて集中力がもたない。ミュージカルシーンは楽しくて明るい気持ちになれるの>>続きを読む

ハリー・ポッターと秘密の部屋(2002年製作の映画)

3.7

ハリーとハグリッドが揃って容疑者になってしまう、ミステリー色の強い第二作。やっぱグリフィンドールって良いな〜ってなる一方で、スリザリンのヒール的な魅力もどんどん増してて好き。ハッフルパフ、レイブンクロ>>続きを読む

幸せのちから(2006年製作の映画)

3.6

息子のためにめちゃくちゃ頑張るお父さん。高額な検査機器を盗られても、税金を滞納して留置されても、全力疾走でしがみつく。なりふり構わない一生懸命さがかっこよくて、仕事頑張ろうって思った。

Flow(2024年製作の映画)

3.9

確かに、アカデミー賞も納得のクオリティ。開始数分で、アニメーションの立体感と躍動感に「おおっ」となった。特に前後の動きがすごくリアルで、日本のアニメーションとはまた違う魅力を感じた。
内容はというと結
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ハリー・ポッターと賢者の石(2001年製作の映画)

3.8

内容忘れちゃったので再履修していきます。賢者の石がやっぱり一番観てるんだろうな、ほぼ忘れたかと思ってたけど、ほぼ覚えてた。そして何回観てもやっぱり面白い。ハーマイオニーのツンケンした感じがやっぱり可愛>>続きを読む

ミツバチのささやき(1973年製作の映画)

3.3

自分には早すぎたのかな、作品の意味や魅力を理解できないまま終わってしまった。パンズ・ラビリンスとか結構好きだから、ちゃんと理解して観れば刺さりそうな気がするんだけども、正直退屈でまだ気乗りしないから数>>続きを読む

ANORA アノーラ(2024年製作の映画)

3.8

セクシーでギラギラした現代版カビリアの夜。途中までは大富豪の息子とエッチしてパーティーして旅行しまくるばかりで、その後の悪い顛末を何となく察する。ただ、アノーラの必死さとか威勢の良さが悲壮感を感じさせ>>続きを読む

ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア(1997年製作の映画)

4.0

地球最後の日とか人生最後の日に観る映画を時々考えることがあって、最近だとナウシカが良いかなとか色々シミュレーションするんだけど、これは間違いなく最終候補に入る映画だ。
死に対する恐怖や悲しみはほとんど
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囚人ディリ(2019年製作の映画)

3.5

ケータリングのビリヤニが飯テロすぎて、その後しばらく内容が入ってこなかった。本当によだれ出た。
肉弾戦メインのアクションシーンを所々で用意しつつ、深夜のオフロードをトラックで脱出するっていうのが、イン
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愛を耕すひと(2023年製作の映画)

3.8

畑と一緒に、自分の心も柔らかく耕していく男の話。堅物で人間的な見所の少ない主人公が、だんだん周囲から愛され愛していく様子は、不毛の地に小さな芽を出したジャガイモに似ている気がした。ジャガイモにしては良>>続きを読む

ノーカントリー(2007年製作の映画)

3.9

映画館で観てたら失禁してたかもな。今まで観たどんなホラーよりも、本作のハビエル・バルデムの方が怖かった気がする。ボンベを引きづりながら歩く姿も、銃口を向けながら話す低い声も、あまりの迫力に息が止まりそ>>続きを読む

フォロー・ミー(1972年製作の映画)

3.8

フォロー・ミーが巻き起こす素敵な三角関係。行動は不審者っぽいのに、優しさと愛情ばっかり伝わってくる探偵さん、めちゃくちゃ良い。二人しておでこで卵割ってるシーンが最高に素敵で、探偵さんも幸せになってほし>>続きを読む

聖なるイチジクの種(2024年製作の映画)

3.9

今まで観たイラン映画の中でも指折りで重かったけど、これは映画館行ってリアルタイムで観てよかったと思う。圧政を敷く現イラン体制をひとつの四人家族に投影していて、家父長制や女性の権利侵害の批判に留まらず、>>続きを読む

ファーストキス 1ST KISS(2025年製作の映画)

3.7

結婚した相手と一生をどう生きるかは自分次第。最近流行りのタイムスリップ展開で、夫婦生活に悔いを残すなよって先輩からアドバイスをもらった気がした。去年結婚したばかりだから結構刺さったかも。
ただ、若かり
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ロミオ&ジュリエット(1996年製作の映画)

3.4

100%バズ・ラーマン味で勝負してくる意気込みは素晴らしい。中途半端な二番煎じをするくらいなら確かにこっちの方が良い。ディカプリオも超かっこいい。その上で、単純に好みじゃなかったかな。ロミジュリならで>>続きを読む

トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦(2024年製作の映画)

4.2

とんでもないアクション映画が3年に1回くらいは必ず世に現れる気がしてて、これもきっとそのひとつだと思う。海軍大将ばりにOBたちが最強すぎるし、なんならラスボスは六式使いだし、そら無理でしょっていう超次>>続きを読む

野生の島のロズ(2024年製作の映画)

3.9

既視感なんて関係ないさぁ〜。子どもも大人も楽しめる名作だった。主役はロズとキラリなんだろうけど、チャッカリの目線を通して二人を見られるのがすごく良い。所々でチャッカリの温かさにうるっとくる部分があって>>続きを読む

ステップ(2020年製作の映画)

3.7

子どもがいたらもっと刺さるんだろうけど、それでも少しほろっときた。父母問わず仕事をしながら子育てするのって本当に大変だと思うし、奥さんを失った哀しみが重なると孤独感も尋常じゃないはず。それでも前を向け>>続きを読む

リアル・ペイン〜心の旅〜(2024年製作の映画)

4.5

好き嫌い分かれそうだけど、こんな人間の解像度の高いコメディはなかなか観れないと思う。感性が鋭くて真っ直ぐなベンジーの心の痛みも、ベンジーに対するデヴィッドの複雑な感情も、自分の事みたいによく伝わってき>>続きを読む

ワン・デイ 23年のラブストーリー(2011年製作の映画)

3.8

20年以上、毎年7月15日だけを描いた映画。ありそうな設定だけど、ラストシーンの描き方がめちゃくちゃ好みでぶっ刺さった。
20年の間で二人が一緒だったのってわりと短くて、その間もおたがい色んな人に出会
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ワイルド・スピード MAX(2009年製作の映画)

3.7

やっと面白くなってきた!絶縁した昔の仲間と一緒に闘うというみんなが燃えやすい展開で、なおかつ主人公たちの行動動機が多少は理解してあげられるくらい、倫理観が僅かに備わってきた気がする(最後に裏切られるん>>続きを読む

(2025年製作の映画)

3.6

「敵が来る。」勝手なイメージながら、本当に敵がやって来るのが村上春樹で、妄想オチなのが筒井康隆って感じ。白黒で描かれる独居老人の日常に、夢と妄想がゆっくり侵入してくる違和感、不穏さに引き込まれた。
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バーレスク(2010年製作の映画)

3.8

これぞエンターテインメント。王道の展開ではあるけれど、歌も演出もストーリーも全部レベルが高くて全く飽きさせない。特にアギレラネキの歌唱シーンが迫力半端ないのと、テスとショーンのつーかーなやり取りがすご>>続きを読む

スパニッシュ・アパートメント(2002年製作の映画)

3.5

大学生の時、スペインに1年間留学する予定だったのがコロナで行けなくって、留学してたらこんな感じだったのかなと羨ましい気持ちになった。やっぱスペインはいつか行ってみたいな。
物語全体のメッセージはあんま
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アット・ザ・ベンチ(2024年製作の映画)

4.1

お気に入りのベンチを見つけたくなる映画。5篇とも違う面白さがあって、オムニバス作品の醍醐味がたっぷり詰まってる。個人的には2本目が咳出るくらい笑えたから大好き。お寿司食べたくなった。
撮り方も各篇によ
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はたらく細胞(2024年製作の映画)

3.7

身体ってやっぱり面白いぞって映画。無数の細胞が働き続けてくれるおかげで生きてるって考えると、節制しないとな、命を粗末にできないなって気がしてくる。クリニックの待合室とかで流してたら生活習慣病改善に一役>>続きを読む

靴ひも(2018年製作の映画)

3.7

後ろめたさから、真の愛情に。だんだんと変わっていく父子の関係が温かかった。世間一般には、出来の良い親父でも出来の良い息子でもないかもしれないけど、お互いを助けるのに命を懸けられる親子もそう居ないはず。>>続きを読む

型破りな教室(2023年製作の映画)

4.0

こういう学校の実話モノめちゃくちゃ好き。学びの機会を生かすも殺すも当人と先生次第だと思うけど、その機会すら与えられないってことがどれだけ残酷か、パロマやルペを見てるとよく分かるし、いかに自分が学習環境>>続きを読む

MEMORIES(1995年製作の映画)

3.8

全く毛色の違うSF3部作。3つとも面白かったけど、個人的には1つ目がお気に入り。廃墟と化したかつての豪邸で、甘美な思い出の一部として引きずり込まれる恐怖と焦燥感、それを助長する気味の悪いロボットやらカ>>続きを読む

風が吹くまま(1999年製作の映画)

3.5

「響きの良い約束より目の前のぶどう酒だ。」老衰した奥さんを看病するお爺さんは、この世こそが神様からの授かり物だと謳う。これを言うのも、日本とイランとでは意味合いや重要性が全然違うんだろうし、リアリズム>>続きを読む

I Like Movies アイ・ライク・ムービーズ(2022年製作の映画)

3.7

救いのあるラストでよかったぁ。好きなものに没頭してる人って、得てしてローレンスのように自分を世界の中心に置きがちなのかも。それを痛感させてくるあたり、映画最高!ってテイストの映画では決してないんだけれ>>続きを読む

孤狼の血 LEVEL2(2021年製作の映画)

3.9

暴力と騙し合い、前回からスケールダウンしない圧倒的なクオリティ。これぞ孤狼の血じゃのぅ〜。極悪非道な怪物を演じた鈴木亮平、とんでもない迫力だった。松坂桃李も鈴木亮平も普段は穏やかそうなだけに、俳優さん>>続きを読む

きっと、またあえる(2019年製作の映画)

3.8

失敗しても大丈夫!って思いっきり背中を押してくれる映画。男子寮でバカやってる感じが見ていて楽しくて、たくさん笑った。感動的な展開とメッセージのためか、息子にストーリーテリングする形式が若干しつこい感じ>>続きを読む

スワロウテイル(1996年製作の映画)

4.2

とにかく円都の世界観が好きすぎる。一攫千金の夢と犯罪が混在する街、そこで生きる円盗たちの文化や生活、すべてがクールだった。その日暮らしの中に大きなチャンスが転がってきたり、チャンスや大金を掴んだのに簡>>続きを読む

正欲(2023年製作の映画)

3.6

世の中には自分の知らない指向がたくさんあるんだろうな。重要なのは、それらをひとつずつ知識として身につけることじゃなくて、色んな価値観があるってことを正しく理解しておくことなのかなって思った。ただ、犯罪>>続きを読む

テオレマ 4Kスキャン版(1968年製作の映画)

3.5

映画の意図やメッセージの半分も汲み取れていない気がして解説を調べたけど、案の定だったな。何となくキリストかな、神様なんかなとか思ってたくらいで、資本主義がどうこうとか関連づけるのは難しすぎるでしょう。>>続きを読む