ステゴサウルス

キラーズ・オブ・ザ・フラワームーンのステゴサウルスのレビュー・感想・評価

4.3
1つ1つのカットの絵力に圧倒された。
スコセッシ作品はずっしりしていて長時間で、観に行くハードルが高いけど、映画館でリアルタイムで観られて良かった、と感じた作品。

ディカプリオは置かれた場所で、人生を翻弄される役を演じるのが本当にうまい。
元々「カッコいい」で好きになったけど、年齢と作品を重ねていくごとに、誰しもが抱える「人生のどうしようもなさ」と「人間の愚かさ」を中庸的に捉えているように感じる。近くない場所/時代の物語でも共感しながら作品に没入できて、ずっと信頼できる大好きな役者だと再確認した。

今作品はロバートデニーロとの共演で、ボーイズライフを想起する。スコセッシとディカプリオを繋いだ話も有名だし、次はボーイズライフやタクシードライバーを観てみようかな、と映画探究のエネルギーももらった映画体験でした。