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キラーズ・オブ・ザ・フラワームーンのsoutapuuunのレビュー・感想・評価

4.5
大好きな監督&俳優陣でLOVE映画になること間違いないと期待値マックスだったが、206分という長さ及び原作未知のため、ええいままよと勢い任せに期間限定のIMAXで視聴。もちろんたっぷりと睡眠をとって。

冒頭から最高の音楽で端的にわかりやすく説明される時代背景を糧に、どんどん引き込まれる世界観。

ディカプリオの演技がとにかく、最高だった。妻への愛という正義一本柱で、悪に染まることも厭わない情けなくも感情移入できてしまう解像度の高さ。デ・ニーロの狡猾な老人具合や、表情で語る芯の強いインディアンを演じたリリーもそれぞれに全く違和感がなく、ドキュメンタリーのようなリアリティが節々に感じられる。

世界仰天ニュースくらいわかりやすいストーリー進行のため尺の長さは気にならなかったが、後半の失速感は否めない。その葛藤を描くためには必要なシーンばかりだったと結末を見て振り返り浸ることができた。

エンディングも近代へ物語としてクローズアップしていく展開や、油田まみれで黒くなったインディアンを対比するように、解放を象徴させるようなカラフルなインディアンの締めくくりが二重橋前丸の内◎

満足のいくコース料理のデザートが最高だと、もう一度アンティパストから味わいたくなる。そんな映画でした。

STETSONのハット、欲しくなる
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