MamoruTakahashi

キラーズ・オブ・ザ・フラワームーンのMamoruTakahashiのレビュー・感想・評価

4.0
マーティンスコセッシのドキドキハラハラ最後にえー!!なサスペンスを期待していると、少し拍子抜けしてしまう面がある。

でも不思議と長尺を気にせずぐぐぐっと引き込まれて、あっという間でもあった…
ディカプリオの金と女房どちらも大事という、アンビバレントかつ結果的に究極的なダメ男が吐き気がするほど最低(自分で仕込んでるくせにその仕込んだ結果に本気でショックを受けてるように思えるディカプリオの演技はゾッとするほど素晴らしい)で、そこが引き込まれるひとつなのかもしれない。

ロバートデニーロのニコニコしてる極悪人の役も、救いようがなくて堪らない。

奥さん役の人も静かだけど全てお見通しなんだろうなと思わせる雰囲気も最高。

スパイとして中東に入って中東の人に心から肩入れしちゃう、同じくディカプリオ主演のワールドオブライズも彷彿とさせて、やっぱりディカプリオの男前のくせにアンビバレントな感情に揺らぐ共感性には改めて惹かれるものがあるね。