映画館の闇の中で見ず知らずの
人達とスクリーン上の他人の
人生を追体験する、これが
映画館で映画を観る意味だと
思うが、それに相応しい作品
だった。長さは気にならなかった。
ディカプリオはタイタニックで
広く知られるようになった為、
二枚目俳優のように世間では
扱われているのかもしれないが、
「ワンス・アポン〜」のように
悪ではないがちょっと抜けている男
をやらせると上手いよね。
本作の主人公もデニーロ演じる
悪(社会に出ると、こういう一見
するといい人に見える悪が本当に
厄介)の叔父に翻弄されて、
直接手は下さないものの
とんでもない事をやっていく
過程が非常にテンポ良く
描かれていたと思う。
ただちょっと画面が地味で
同じような画が続くため、
眠気を誘われてセリフは
何箇所が飛びました。
あと音が素晴らしくて、
雨だったりハエの音だったり
がリアルでオッとなった。
奥さん役の人の演技も
素晴らしかったな。