井上だいすけ

キラーズ・オブ・ザ・フラワームーンの井上だいすけのレビュー・感想・評価

3.9
映画館の闇の中で見ず知らずの
人達とスクリーン上の他人の
人生を追体験する、これが
映画館で映画を観る意味だと
思うが、それに相応しい作品
だった。長さは気にならなかった。

ディカプリオはタイタニックで
広く知られるようになった為、
二枚目俳優のように世間では
扱われているのかもしれないが、
「ワンス・アポン〜」のように
悪ではないがちょっと抜けている男
をやらせると上手いよね。

本作の主人公もデニーロ演じる
悪(社会に出ると、こういう一見
するといい人に見える悪が本当に
厄介)の叔父に翻弄されて、
直接手は下さないものの
とんでもない事をやっていく
過程が非常にテンポ良く
描かれていたと思う。

ただちょっと画面が地味で
同じような画が続くため、
眠気を誘われてセリフは
何箇所が飛びました。
あと音が素晴らしくて、
雨だったりハエの音だったり
がリアルでオッとなった。
奥さん役の人の演技も
素晴らしかったな。
井上だいすけ

井上だいすけ