くり

私の影が消えた日のくりのレビュー・感想・評価

私の影が消えた日(2018年製作の映画)
3.6
ぐぬぬとなって、海外レビュー読みましたけど、やはり変わらず悩ましい作品。

ドキュメンタリー出身の監督らしく、話のつかみなんかはほんとにストレートで、脚本のお手本のような感じ。
そこと、ドキュメンタリーらしい画面で前半は抜群。

同行者の影が消えてることに気づいたあたりから??となりだす。
で、変にそこに意識がいっちゃうんですよねー。実は幽霊なの?とか。
たぶん、心が死ぬ的なメタファーなんでしょうけど。
あと、登場人物のディテールがわからなさすぎて、なんかほんとにつかみどころがない。

VarietyもHollywood reporterも構図の弱さを指摘していて確かにそのせいでかったるい空気が生まれていると言えばそうかも。というか、緊張感が最初から最後までない。

そんなこんなですが、なんやかんや最後までみてれてしまう。
撮り方も個人的には嫌いじゃない。動きの感じとかは。
とりあえず、次作が気になる監督。
という意味ではベネチアの授賞もよく分かる。
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