「ミスターロジャースのご近所さんになろう」のロジャースを取材するために来た記者が父親とのどん底の関係をロジャースの巧みな優しさのフォースで解決する心温まる傑作ドラマ
見る前にドキュメンタリーの方を見ていて良かった。そもそもの番組とミスターロジャースの人物像を把握してると心に傷を負った取材マンを優しさの魔法で悟すシーンでかなりテンションが上がる
それを劇映画としての演出力全開+今のトムハンクスだから出せる優しさ度全開のロジャース鬼に金棒な涙腺崩壊デュオで織りなす
1分間愛する誰かを思い浮かべるシーンでは本当に1分間静けさに染まりトムハンクスが見つめ続ける静けさの圧とこれを演出に落とし込むとこうなるのかと納得
トムハンクスことロジャースは主人公を手助けするポジションにあるのでロジャース自身のバックボーンは予めドキュメンタリーで知る必要がある
まるで本家の子供番組をまるまる見ているような構成は見事だった
怒りを持ったとしても抑制する道を選ぶロジャース、終盤のピアノシーンは怒りと優しさの共存をロジャースなりに表現する名シーンだった
本家の番組のミニチュア雰囲気を映画に織り交ぜる巧みさとドキュメンタリーとは違うロジャースの起用、父親との再生を描いた映画として優秀