『好きって言われたいから好きって言うのよ』って柳のように揺れながら呟くきゃぴ子に引き寄せられるように、この映画の世界に魅せられていきました。
誰か一人でもいいから、自分のことを分かってくれて無条件で受け止めてくれて、たまに突き放すけど、優しく寄り添ってくれる人ってきっと誰にでも必要な存在だけど、そんな簡単にできるものじゃないし、きっとそこで人生苦労するんだと思う。私はそこで苦労しているタイプです。今でも苦労してる。辛くなってどうしようもなくなった時に背中にしがみついて肉まん食べたいって言えて、何も聞かずにコンビニでも行くかって言ってくれる人がいたらどんなに人生楽か。相手にとってもそういう人間でありたいと思うから、努力してる。私が、あなたの、何も考えずに肉まんが頬張れて明日も頑張ろうって思える場所であればいいな。
心の何処かに置いておきたい映画。とても気に入ってしまったので2回観てしまったし、パンフレットも買ってしまったし、原作も買ってしまった。きっと円盤化されたら買うと思う。辛くなった時に観たい。こんな人あなたにもちゃんといるよって思い出させてくれる映画でいてほしい。
死にたくなる時もあるけど、生きていかなきゃダメかやっぱり。
特に意識したわけではありませんが人生500本目の映画でした。この映画が節目の1本で良かったな。
