ピートロ

ロングデイズ・ジャーニー この夜の涯てへのピートロのレビュー・感想・評価

4.1
前半はウォン・カーウァイやディアオ・イーナンを彷彿とさせる、妖しげなネオンが夜闇に溶ける夢幻世界がひたすらにカッコいい。構図、間合い、台詞も洒落てて雰囲気じゅうぶん。
しかし後半からはうってかわって3D擬似ワンカット。
この急変が評価されているのかもしれないが、個人的には薄暗い映像と暖かいオレンジの灯りのなか、主人公の後ろ姿をずっと追いかけるカメラワークが完全にプレステ4のゲーム然としていてちょっと可笑しくなってしまい、前半で醸成したムードが霧散してしまった。
まあ、この感想も劇場で3Dメガネをかけて観ていたら違っていたのかもしれないけれども。