くりごはん

ロングデイズ・ジャーニー この夜の涯てへのくりごはんのレビュー・感想・評価

4.6
ただただ圧倒されました。
随所に怪しい世界が顔を見せるわけですが、街並みとカメラアングルが雰囲気を演出し、魅せる魅せる。中国のちょっと寂れた街並みの風景は画になりますね。
ネタバレになるのであまり深く書けないけれど、特にラスト一時間はカメラワークのセンスが素晴らしい。最近タルベータ監督で長回しの映像にはまっていたのもあり、個人的にポイント高いです。
というかカメラワークは変態的で、狂気すら感じます。

ストーリーは夢と現実が交差して境界線が分からなくなるということでカフカであったり、中国の残雪の小説を映像にしたような印象でした。ところどころタルコフスキーのストーカーを思わせる表現も感じました。

好き嫌いは分かれるので万人受けはしないけれど、ネットフリックスに入っている方は観て欲しい作品です。
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