のこ

ダレン・ブラウン -サクリファイス-ののこのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

作品内容は「いわゆるレイシストの男が、ダレン・ブラウンの実験を通して自分が毛嫌いしていた人種のそれも見知らぬ他人の代わりに自分が拳銃で撃たれることを選ぶか」。

DNAという客観的データと、その熱冷めやらぬうちの4分間の無言の対面は転機だったよね。ハグと涙には感動しちゃった!(だからこそ前後の流れはもうちょい見たかったナァ)

そんで、数年前に心理学を応用したセミナーに参加したときのことを思い出した。たった3日間一緒に課題をしたり自分達の過去や未来を話し合ったりするだけでも共感力が爆上がりしてとてつもない連帯感が生まれてた。多幸感、高揚感、自己肯定感、充実感、一体感、どれをとっても異様な経験だったな。
あれは自分のマインドを好転させる系のマトモなセミナーだったから良いけど、側から見たら宗教に見えていたかも。その時の講師も数千人を相手に人間を見てきて、きっとダレン・ブラウンのようなパフォーマンスをやろうと思えば出来るだろうし、それこそ詐欺師やとんでもないカルト教祖にだってなれてしまうと思う。

このような作品で、こうやってヒトは利用されるんだなって知識として知ってるだけでも自衛に繋がりそう。
のこ

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