焼きぷりん

キングスマン:ファースト・エージェントの焼きぷりんのレビュー・感想・評価

3.9
WW1の裏で繰り広げられていた、英国紳士 vs 悪の組織の戦い。そして、秘密結社『キングスマン』が結成されるまでの物語。

シリアスな設定、ストーリーライン。第1次世界大戦下という時代背景からも、これまでのシリーズに比べてトーンは暗い印象。かといって、衝撃的な展開が盛り込まれており、キングスマンらしさをちゃんと感じられる手堅い物語構成となっている。

遊び心は忘れずに。やはりキングスマンといえば、戦闘シーンの見応えを期待して観るもの。特にラスプーチンとの闘いはスタイリッシュでカッコよく、でも闘い方自体はややカッコ悪く。ちぐはぐな感じも非常に面白い。

若干の尻すぼみ感。何もかもラスボスのせいと言って良い。ここだけは、良さを感じられなかったポイント。あえての"ずらし"かもしれないが、イマイチ盛り上がりに欠けてしまった。

キングスマンシリーズでは、異色な印象を受ける一作。物語のオチは、王道を行く感じも決して悪くないし、内容も十分に楽しめる。しかし、ファンの求めていた新作という観点では、なかなか評価が分かれそうではある。
焼きぷりん

焼きぷりん