青豆

キングスマン:ファースト・エージェントの青豆のレビュー・感想・評価

3.8
夏より一時間は早く起きて車を掘り出し、時速20㎞で命からがら職場に辿り着いてもまた雪"かたし"で、デスクに座る頃には髪がボサボサになっている、という日々に疲弊していたわたしは、久しぶりに雪のない地に出掛けて映画を観ることを、特別なイベントとして楽しみにしていました。
近未来的な映画館で座り心地の良い椅子に沈み込み、これからグロポップなキングスマンの世界に浸れる…!と、胸が躍りその時点でスコアは5.0を叩き出していた。

しかしながらキングスマン創設前の戦時中というストーリーで、グロポップさは影を潜め、これまでとは異なったシリアスな内容でした。そんなこともあり意識の70%がハリス・ディキンソンに向いてしまったことは言うまでもない(?)。
そんな中でも一番心を捉えたのは、コンラッド(ハリス)が詩?ことわざ?なのか「愛国のために命を捧げるのは美しい」という感じのことを言って出兵したのに対し、父オーランドがコンラッドの葬儀で同じ言葉を引用し「愛国のために命を捧げるのは美しい"というのは間違いだ"」と言ったこと。
無用な戦いを忌むのにも関わらず、妻だけでなく子まで無くしてしまったオーランド。そんな彼が巨悪を滅ぼすために作った組織がキングスマンであると思うと胸が熱くなる。
ラスプーチンに可愛がられちゃったのは面白かったけど。笑

そんなこんなを雪深き地に舞い戻り考えているのは、なんだか素敵な気分だ。
青豆

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