くろさわ

ミッシング・リンク 英国紳士と秘密の相棒のくろさわのレビュー・感想・評価

4.0
ストップモーション・アニメの最高峰スタジオライカの最新作。

野心の強い探検家(ライオネル)は人類の失われた環を探す為に冒険に出て、そこでビックフット(Mr.リンク)と出会う。孤立しているビックフットの居場所を見つける為に世界横断の冒険へと出て行く物語。


まず、冒険家と未確認生物という不思議なコンビだか、掛け合いがむちゃ面白い。顔の表情はまるで本物の人間のように細かく表現されていて表情だけでも笑えるほど。記事で読んだけど今作では映画の為に作られた顔のパーツは10万通り以上らしい。顔の表情の変わり方だけでも、ずっと見てられる。

そして、映像がとにかく凄い。
自分にとっては今まで見たことのないほどの映像。ストップモーション・アニメでは本作のゾウが歩くシーン20秒に、制作時間3ヶ月かかったらしい。背景にはスポンジやティッシュペーパー、プラスチックを用いて作成されてるとのこと。細部にこだわるからの最高の映像美、まるでCGのような映像やけど、その中でもストップモーション・アニメの人形らしい動きも含めて表現している本作は映像を見るだけでも価値があると思う。

特にバー、フェリー、ラストシーンの全てのアクションシーンは空間をうまく使われていて非常に凄かった。

最近見たアニメの中では飛び抜けた映像だと思う。「トイストーリー4」「アナと雪の女王2」を抑えて、ゴールデン・グローブ賞した結果もピクサーやディズニーと並ぶまたは超えるアニメーションであることが示された証だと思う。