KUBO

ミッシング・リンク 英国紳士と秘密の相棒のKUBOのレビュー・感想・評価

4.0
我が名を冠したストップモーションアニメの名作『KUBO』で知られる LAIKA の新作『ミッシング・リンク 英国紳士と秘密の相棒』を字幕版で鑑賞。

今作も期待に違わぬ素晴らしい作品だった。

LAIKA のストップモーションアニメというと、CGかと思うほどの滑らかな動きで有名だが、『KUBO』で極めたかと思われたその技術は更に進歩し、今回はパペットたちが完全にアクションシーンをやってのける。

監督が『インディ・ジョーンズ』を意識したというように、ネッシーやビッグフットを追い求めるライオネル卿とMr. リンクの冒険の旅は、かつての活劇映画のワクワク感でいっぱいだ。

そのライオネル卿を演じているのがヒュー・ジャックマン。これもほぼ監督の当て書きのようなキャラらしいのだが、UMA の噂を聞けばまっしぐらで冒険の旅に出る愛すべきキャラだ。

またバディを組むビッグフットの Mr. リンク。英語はペラペラでジョークも連発するこのビッグフットくん。見ているうちに慣れてきたんだが、このキャラクターデザインがあまりかわいくない。もっと日本人受けしそうなキャラだったら、人気出たんじゃないかと思うとちょっと残念。

『KUBO』では舞台が日本ということでスピリチュアルなテーマは少し難しかったかもしれないが、本作はわかりやすくシンプル。パンフレットのヒュー・ジャックマンの言葉を借りれば「人に受け入れられることを追い求めているよりも、本当の友情を築きあげることがずっと重要だ」ということ。

誰にも認められなかった探検家ライオネル卿と、ひとりぼっちで暮らしていたビッグフットの Mr. リンク、シャングリラを目指す旅の最後に2人を待つモノは?

アニメは『鬼滅』や『ドラえもん』だけじゃないよ。こういう上質なアニメを家族で見てほしいな〜。オススメ!
KUBO

KUBO