なんと凝縮された強く、優しい時間なのか。あっという間に心が溶かされた。
自分に自信がない時は自分の周りに居る人を見るといいよ、と若い頃に教えてもらったことがある。
周りに居る人が良い人間だと思えるならそれは自分が良い人間だからなのだ、と。
「友達ってのは自分で選べる家族だ」という素晴らしい台詞を聞きながら、その時のことを思い出した。
どんな場所でどんな風に生まれたとしても、生まれ落ちた先の人生は自分が自分を信じて選択し切り開いた、自分だけのものなのだ。
私は最近すっかり大人になってしまい、下を向いてる暇もないくらい人生の時は早く流れていて、さして強くもない闘う力だけが身に付いていた。
自分を信じる勇敢な心も周りの人からもらった優しい言葉もすっかり忘れていたが、この作品に出会って一度立ち止まり大切なことを思い出すことができた。
