akqny

ザ・ピーナッツバター・ファルコンのakqnyのレビュー・感想・評価

3.9
いわゆるポリコレ的な色合いの映画ではなく、自然なストーリーの中に、障害者と健常者という立場を意識することなくお互いが助け合える関係性が光る。


保育園のころからのダウン症の友人がいて、今でも家族ぐるみの付き合いなのだが、義務教育が終わり、大学や社会人になるにつれ、関わる人もコミュニティもより選別されてそうした障害のある方と自然と関わらなくなった。
かつて何の偏見もなく一緒にいたので無理に気を使うことなく必要なときに助けあえたのだが、いまでは前提として「自分は健常者なのだから助けなければ」という役割の意識が芽生えてしまう。

本質的な相互理解には、言葉や建前ではなくまっさらな気持ちで自分からぶつからないとわからないなと思えた。
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