かずろー

ザ・ピーナッツバター・ファルコンのかずろーのレビュー・感想・評価

3.7
ダウン症の子を題材にした映画は、多くが彼らの純粋さに心絆された登場人物が次第に彼らを愛していく、というものが多い様な気がする。
そしてそのどの映画も彼らを変えるのはダウン症である本人だ。

生まれ持った障害を忖度無しに個性だと捉える事はなかなかに難しい。

それが現実だと思う。
難しい題材をロードムービーで暖かく描いているのはとても良いし、

「俺ダウン症なんだ」
「だから何だ?」

僕達が色々な感覚をすっ飛ばして持たなければ行けない感情を一言に込めたこのセリフがこの映画の全てだ。
かずろー

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