エンツォというレーサーになりたかった犬とレーサーの飼い主とその家族について、エンツォのモノローグで語る話。（この形式良すぎる）
エンツォが序盤に「自分は犬より人間に近い人格だ」と言っている通り、人間以上のパートナーとして苦難の多い飼い主の人生を振り返っていく（「エンツォは何でも分かるのね」と言われて「何でもは分からない」と答えたりするのが本当に良い）。犬なので細かい言葉は伝えられないし大事な場面に立ち会えないこともあるけど、エンツォはレーサーのようにタフな状況でも一番大切なことを分かっているのが泣ける…。こんなに実直な飼い主とエンツォに対しても多くの苦難が与えられるのかと思ってしまうが、人生はこういうものなのかもしれない
