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チプカのかずシネマのレビュー・感想・評価

チプカ(2016年製作の映画)
3.0
かなり絞られた使用色と、シンプルな線画のよく動くアニメーションが良い感じ。
女性キャラはどうしてブタっ鼻なのか…w 味がある、可愛らしいキャラデザだ。

男性器のキャラクター化はよくある事だが、女性器をキャラクター化するというのはなかなかに難しい事と思う。
この作品のそれも「可愛い」とも「気持ち悪いorグロテスク」とも、両方ともに受け取れ、デザインが振り切れていなく中途半端で、どういう気持ちであのキャラクターを見たらいいのか分からなくなる。
キャラクターになる前にもそれがハッキリと描写されていたが、(女性キャラのデザインを思えば)結構リアルめな描かれ方をされていた事も手伝い、それが画面に映った時にはやはり少し構えてしまった。
だけど覗き魔を追い払った時のあのキャラは、怖いわ面白いわシュールだわで、観ていて気持ちが忙しかった…w

終盤の色彩豊かになった場面が綺麗で好きだった。ふわふわしてる描写もいいねぇ。
女性の自慰というテーマも、描写の匙加減を間違えればそういうもの(下品な言い方だが所謂オカズ)として消費されてしまうのがオチだが、この作品は終始ユーモアのある感じ。

愛でればいいのだと思うよ。
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