トンベリ

ディープ・ブルーのトンベリのレビュー・感想・評価

ディープ・ブルー(1999年製作の映画)
4.1
サメの話しようぜ


と前回言っといて知ってるサメはデビルシャークだけだったので、オススメのIQ180サメを紹介してもらいました。ありがとうございます😄


太平洋にポツンと浮かぶ研究施設で巻き起こるサメパニック!
研究の結果生み出してしまったIQ180サメとの攻防は迫力満点。


デビルシャークの感想に「水中から頭が出てこない」って書いてて変な違和感があったんですが、ディープブルーでその正体が判明しました。

そう、ヒレですよ!!
サメと言ったらヒレってくらいセットなもんなのに、デビルシャークはその存在すら忘れさせてくれました。全く大した映画です。


舞台が浸水した研究施設内ということで、さながらバイオハザードのような雰囲気。ピチピチザメは見られません。


救難信号弾が打ち上げられ何事か、もう始まるのかと思えばサプライズパーティー、その前もサメに襲われてる人が「絶対死んだ」と思ってたら普通に助かったりして、この監督、じらしがうまい!と思いました。
まるでこちらの鼓動の主導権を握られてるようです。



ヘリコプター引っ張って施設に突っ込ませるのがまさに開戦の合図。IQ180っぷりを見せつけられます。

サメパニックの前座的に、施設内が凄い勢いで浸水していくシーンもかなりの迫力。

全体的に王道ともいえる展開で、ラストも含めかなり満足な1本でした。素晴らしいです。


かなり好きなシーンは、冒頭の数分間。
パリピな男女4人が船の上で軽快な音楽をバックに楽しんでる中、海に落ちた赤ワインが血を暗示し、ラジカセが落ちると同時に不穏なBGMが流れ、オリエンテーション的にこいつら死ぬな、と思ってたらまさかの死なない。
たった数分の間にこれだけの小技を挟んできて、コレは面白い映画だ!と思わせる手法、かなり匠です。


その他のお気に入りは、おしゃべりなオウムと愉快な言い争いをするコック、施設内がパニックになっても酒を呑むコック、神を信じたり文句言ったりするコック、サメ回避率が高いコック、字幕は「サイテー」なのにセリフは「Nice」なコック、ラップのように神への祈りを捧げるコック、です。
トンベリ

トンベリ