一見、冷めているCMディレクター、クソみたいな仕事や犯している不倫、結婚の事で見て見ぬふりをし続け迷子になってしまった砂田(夏帆)。祖母の見舞いに大嫌いな実家に帰る
面白かったーー！
なんか全体的に良い回し方とかショットの見せ方とか非常に頭良いなぁって印象！
言ったことに対して一言言い返すだけで、キャラクターの性格や雰囲気をガッチリ理解する事が出来る。映画らしいとてもスマートなやり方！
あと面白かったのがストーリー構成、普通
実家→仕事→実家、成長したなーになるけど
この映画は
仕事→実家→仕事
つまり、実家に承転があるという
うーん砂田は帰って何を手に入れるのか
言っちゃうと、生きる死ぬ、ということに対して見て見ぬ振りは出来ないよってことを砂田さん最後は持って帰ったように思える
仕事もプライベートも全部分かってる風の彼女、それに対して澄ました顔してる自分が可愛いと思ってることを地元のバーで見透かされたり、母の料理を誰も食べなくなり、冷蔵庫にはコンビニのおにぎりや缶ジュースでパンパンになってたり、腰が悪くなってたり、父親は骨董品で部屋を満たしていたり、兄貴は兄貴で迷子中。そして元気になったと聞いていたお婆ちゃんの「生きること」に対してのリアルな姿
夏帆自身の経歴と言えば、清純派から今となっては海街ダイアリーなんかでみせた異色派の女優へと転換していった。どこか彼女も迷子になっているような印象
夏帆のインタビューで、脚本を見た時自分のことだと思ったと言っており、見事マッチングしている映画であり、そうやってみるとかなりエモーショナル！
あと、シムウンギョンさん！笑顔可愛いし最高！なんでもハッピーにさせてくれそうなキャラクターは砂田との相性も抜群！まだまだやりとり見てたかったなー
地元が嫌い！って人にかなりオススメ
自分も地元があまり好きではないし、あーー地元のこういうとこ、嫌いだよねーわかるーーーの連続だったので最高でした！
