たく

ブルーアワーにぶっ飛ばすのたくのレビュー・感想・評価

ブルーアワーにぶっ飛ばす(2019年製作の映画)
3.3
イタい女子が実家帰りをきっかけに自分を受け入れる成長モノで、リアルさを出そうとしてセリフが半分くらい聞き取れないのがちょっと痛かった。

夏帆のこじらせ女子っぷりがさすが実力派女優の上手さなんだけど、見ててイライラするキャラ。そして謎に日本アカデミー賞を受賞しちゃったシム・ウンギョンが、あえて砂田と正反対の明るさを持ったキャラとして登場する。
冒頭シーン、幼少期の主人公を後ろから「待ってくださいよ」という丁寧語で呼びかけながら追いかけてるのがおそらくキヨ。このイメージが何度もフラッシュバックするなかで、キヨが最後まで画面に登場しないのがラストの伏線になってる。

南果歩演ずる田舎の母親役がこれまた上手くて、ずっと笑ってるのがかえって怖かったね。台所で小さいテレビを見つつ独りでしゃべりながら食事してるシーンはほとんどホラーだった。
渡辺大地の使い方はちょっともったいなかったなー。
たく

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