たそ

彼らは生きていた/ゼイ・シャル・ノット・グロウ・オールドのたそのレビュー・感想・評価

4.7
AmazonPrime見放題期間残り2日、急いで観ました。
ありとあらゆる昔の事件や戦争映像、“白黒かつ早送り”だとリアルみが感じられませんが、今回の作品で途中から流れる“カラーかつ早送りじゃない”各種映像を観ると、それはそれで「うそやん…こんなんフィクション映画やん…」ってなってしまいました。戦争における凄惨なシーンや果てのない荒野、部隊の戦闘シーンから休息中の意外な雰囲気まで、今当たり前として見聞きしているカラー映像を通すと100年前の映像だとは正直思えないし戦争イコール戦いだけじゃないってのがヒシヒシと伝わりましたね。原題の『they shall not grow old』、マッカーサーが言ったでお馴染み「I shall return」にもある「shall」が含まれてますが、強烈な題名にも名負けしない内容だったので観ることができてよかったです。
これは余談ですが、本作品、サム・メンデス『1917』の劇場公開とほぼ同時期に公開されてたんならセットで観とくべきでした。時代と場所は違えどウクライナ情勢と重ねてしまったりもしましたが、戦争が終わって無事に帰還できたとしも今まで通りではない生活が始まるんですよね、本作然りウクライナ然り。
これは余談of余談ですが、ピーター・ジャクソン、ビートルズ『Get Back』含め、膨大な記録映像と録音音声を程よくまとめる世界一の天才じゃないですか?指輪物語童貞なのでそっち系映画はよく分かりませんが、今以上に評価されまくってもいいと思うんですけどね。
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