They Shall Not Grow Old(原題)の作品情報・感想・評価

They Shall Not Grow Old(原題)2018年製作の映画)

They Shall Not Grow Old

製作国:

上映時間:99分

4.2

「They Shall Not Grow Old(原題)」に投稿された感想・評価

イスラエル、テルアビブで開催されていた国際ドキュメンタリーフェスティバル(Docaviv)で鑑賞@Tel Aviv Cinematheque
大人44shekels=1200円
テルアビブの物価は驚くほど高いが、その割には映画は日本の一般料金より安くてほのかに嬉しい。

22時開始のレイトショーなのに、会場は満員。最後の一席に滑り込み、最前列で鑑賞。(首が痛くなった・・)

第一次大戦時の英軍の記録映像。
元兵士たちのインタビュー音声とともに。
映像が現代技術で鮮やかに修正されるだけで、こんなにリアルで鮮明で、本で読む「歴史」じゃなくて「彼らの人生」になるんだな。それだけで心がそわそわっとしてキューっとなる。この世に映画があってよかった。映画館で見られて良かった。

当時撮影機材が珍しいからか、汚れた兵士がジロジロとカメラを眺め、はにかんだり笑ったりおどけたりする。そしてその兵士たちが、銃剣を持って飛び出していって、次の瞬間死体になっている戦争の現実。

この映画では、兵士の名前や役職、日付や場所などは特定されず、主人公的立ち位置を演じる人もいない。それよりも、皆匿名で平等な、戦争という歴史の中の1アクターとしてスナップショット的に切り取られている。
ピーター・ジャクソン監督のインタビューによると、そうすることによって、「Human Experience」として描きたかったらしい。

監督の意図はわかるが、これに関しては、私は少し眠くなってしまった。話の流れや、ある程度人物の情報がある方が、私はドキュメンタリーとして入り込めるなぁと思う。

いずれにせよ、見てよかった。
CHEBUNBUN

CHEBUNBUNの感想・評価

3.2
【貴方の無意識を刺激する戦争ドキュメンタリー】
ピーター・ジャクソンが製作した『モータル・エンジン』が1595万ドルの興行収入だったのに対し1795万ドルあげたピーター・ジャクソン監督のドキュメンタリー映画。

戦時中の映像をカラーにリマスターしたシンプルなドキュメンタリーだが、我々の《無意識》を刺激する痛快な作品でありました。

我々にとって第一次世界大戦の戦場は遥か遠い昔の話。あまりに昔の話でリアリティが失われている。最近の医学調査では、カラーテレビ登場前の人々が観る夢は白黒であったとのことだが、まさしく我々にとって第二次世界大戦以前のリアルは白黒の世界なのだ。

面白いことに、現実だった戦時中の兵隊の生き様を捉えた映像を、カラーに、高解像にリマスターするとそこにリアリティを感じることができなかった。劇映画にしか見えませんでした。塹壕に入っていてもポンッとヘルメットが吹っ飛ぶほどの銃撃を受けたり、血だらけやつれた軍人さんを観ても、零地点で爆撃をくらい蹌踉めく馬を観ても、よっぽどトーキョーノーザンライツフェスティバルで観た『若き兵士たち』の戦場の方がリアルだったのだ。

つまり、この作品は監督の意図しない面白い化学反応を楽しめるのです。白黒の戦争ドキュメンタリーは、白黒のままの方がリアルだ。一方、戦争映画はカラーの方が白黒よりリアルだ。我々が生きる中で無意識にかかるバイアスをこのドキュメンタリーは教えてくれました。無論、音にまでこだわり抜いた映像としての楽しさやアーカイブの側面としての重要さもあるので、是非日本公開してほしいし多くの方に観て頂きたい作品でした。
全編通してナレーションと知らず、昼下がりに観たのは間違いでした。この時代のアクセント聴き取りづらいし眠りを助長することこの上ない。ごめんなさい、ピーター。
まず第一に映画にしか見えない。緊張と緩和が交錯した青臭い若者たちの表情も、セリフ遠近をうまく使い画になるシーンが続くことも、これはただの映画だ。だから寒気が止まらない。
マーベル観てイチャつくくらいなら、これ観て言葉を失った方がよほど自然だ。
Shoty

Shotyの感想・評価

4.0
第一次世界大戦の実際のモノクロ映像をすんばらしい技術でカラー化 3D化したドキュメンタリー映画

前線での兵士が映し出されてるんだけど戦闘の様子ももちろんだけどそれより彼らの休息中の様子が印象的 死ぬのが身近な状況で笑い合ったりふざけ合ったりできている。カラーなのでより人間的。
qew

qewの感想・評価

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2018.12. UK版のBlu-rayで鑑賞。
第一次世界大戦中の記録映像を元にしたドキュメンタリー映画。劇中の映像は、白黒映像から色を復元したり、口唇術でセリフを復元しているらしい。
(現実なので当たり前だが)あまりのリアリティに観ていて疲弊してしまった。スコアは難しいので無採点。


良かった点
開始20分ほど、記録映像そのままの映像とインタビュー音声のみの、シンプルなドキュメンタリー形式で話が進む。そして、戦場に足を踏み入れた途端、映像の画角が広がり、白黒の映画がカラーになり、音声が再現される。その瞬間に戦場が、もの凄いリアリティで蘇る。