アマプラで配信終了間際だったので滑り込みで鑑賞。90分があっという間だった。
序盤は訓練や塹壕での生活がどうかといった説明が続き、それでも十分過酷さが伝わってきたが、後半の突撃命令が出てからの緊張感が凄まじかった。想像するだけで気が狂いそう。。
ドキュメンタリーという事で内容自体はドラマ的な浮き沈みもなく、主人公もおらず、淡々と進んでいく。ただ実際に彼らが生きてそこにいたという事実と語られる体験談で、同じような映像を映画で見るよりもずっとリアルさを持って恐怖が伝わってきた。
驚いたのは、あれだけ激しい戦闘を繰り広げたにも関わらず、戦闘終了後はドイツ兵と打ち解け相手を認めあっていた事。戦争は国が始めたもので、個々人では分かりあう事ができていたんだと…。また、日常に戻った後の一般市民の反応もショックだった。確かに、当時は戦場の悲惨さを知る術がないのだから、無理もないのかもしれない。冒頭で少年たちが進んで軍に志願したのもそういう事なんだろう。しかし戻った兵士が終戦後もどれだけ苦しい思いを抱えて生きたかを想像してまた辛くなってしまった。
体験せずともこうして戦争の悲惨さを理解することができる時代なのだから、二度と間違いを犯してはならない…。こういった作品を通して学んでいかなければならないと改めて思った。
