さちょむ

Fukushima 50のさちょむのレビュー・感想・評価

Fukushima 50(2019年製作の映画)
4.0
金曜ロードショーで鑑賞。
2011年3月11日(金)、日本が、揺れた。ちょうど10年前の今日だった。しかし、それだけでは終わらなかった。津波が、人を街を飲み込み、原発をも侵していったのだ。亡くなった方々、大切な方を亡くした方々にお悔やみを申し上げたい。

当時、私は群馬の実家にいて、福島原発のことがニュースで報道され、学校で習ったチェルノブイリ原発事故のことを考えていた。もし、福島原発が…と。余震や原発の、TVで流れる情報を気にしていた。津波の様子は、恐ろしいものだった。海に恐怖し、あんなにも海なし県でよかったと思ったことはない。海は憧れ。今だって、昔と変わらず海が見えると心が弾むのに。自然の恐ろしさをまざまざと見せつけられたようだった。

TVの向こう側のそのまた向こう側で、原稿で読み上げられるだけだった情報の裏側がこの映画にはある。現場はこんなことになっていたのか。家族を、日本を守ってくれた皆さん、本当にありがとう。現場で命を張った方々がいなかったら、私は今もこうしてここにいられなかったかもしれない。福島の地にいなくても、日本中が、世界中が心を痛め、支援をした。
TVの中の「トモダチ作戦」に感動したことも思い出した。現地で苦しんだ人たちと一緒に、私もアメリカに感謝した。一方で、日本政府の対応がもどかしく、苛立っていた。総理が視察⁇何を考えているのだ、とびっくりしたのも思い出された。

映画の話に戻ろう。私たちが忘れないために、知るために、とてもよい映画だった。何年も前から言われていることだが、首都直下型地震もいつ起こってもおかしくないという。自然の脅威を忘れないこと、何が起こるか分からないから一日一日を大切に生きること、備えておくこと。願わくば、大きな災害なく、傷つく人が出ませんように。
さちょむ

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