AkaiKitsune

Fukushima 50のAkaiKitsuneのレビュー・感想・評価

Fukushima 50(2019年製作の映画)
1.9
当時テレビの報道で、ただただ遠くからの水蒸気爆発の映像を何度も繰り返し観させられるだけで、何の情報も与えられなかった身としては、今更なんだよとどうしても思ってしまう。

もっとドローンを使って全体を俯瞰で見るとか、多角的に事故の状況を現場には把握していてもらいたかったし、各国からの支援を政府が断っていたというのもやはり納得がいかない。この作品でも描かれていたように、現場は人手が足りない、情報も足りない中、機材や必要なものも届かなくて苦しんでいたのだから、集められる支援はすべて集めて、やれることはもっととことんやるべきだったのにと改めて思った。

がんばったからそれでいい、と評価してしまうのは日本人の悪い傾向だと思う。この作品の内容だと最悪の事態を迎えなかったのは単なる偶然で、我々は運が良かったに過ぎないと受け取れる。次に同じ規模の事故が起きた時に、もっと効率的に対処することができるのだろうか。
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