雪まる

Fukushima 50の雪まるのレビュー・感想・評価

Fukushima 50(2019年製作の映画)
4.3
2011年3月11日。この日、全ての時間が止まりました。

この映画を震災から10年が経った今、鑑賞しましたがもっと早く観ておきたかった。あの日の揺れ、心臓の鼓動、恐怖、音は一生忘れることはないと思います。今作品を観て記憶の底に眠りそうだった当時の記憶が蘇り、後世に伝えていかなければならないものだと再認識させられました。

当時、現場の苦労は全く知らず、放射能汚染が危険な環境下で身を挺して見えない敵と戦ってくれた職員方には頭が下がる思いです。人力による作業で疲れが溜まる中で、周辺住民に被害が出ないよう一生懸命作業にあたった現場作業員と自衛隊員。このすべての人に感謝です。

ありがとうございます。

2001年9月11日に起きたアメリカ同時多発テロの際には日本の消防隊員らが真っ先に助けに行ったそうです。その恩返しという意味を込めた米軍による「トモダチ作戦」のワンシーンでも思わず涙してしまいました。

ラストの「今年も桜が咲いたよ」の一言には深いものを感じます。

この出来事は世界に残さなければならない出来事であり、それと同時に伝えていかなければならない教訓であると感じました。

本当にお疲れ様でした。
雪まる

雪まる