タナカリオ

Fukushima 50のタナカリオのレビュー・感想・評価

Fukushima 50(2019年製作の映画)
3.9
注目したいのは、この映画のキャッチコピー、
「映画だから語れる、真実の物語」

原発事故について語るなら、ドキュメンタリーにすればいいだろう。しかし、ドキュメンタリーの作品を、私たちは観るだろうか?
福島の原発事故に関しては、多数のドキュメンタリーが作られた。
その作品たちが、この映画より観られているだろうか?

「映画」という事実に基づいた「物語」だからこそ、観客に伝えられた内容があるのではないか。

映画である以上、それはあくまで物語であり、100%事実ではない。しかし恥ずかしながら、自分ではどこまでが真実なのかは判断できない。

しかし、2011年、東日本大震災とともに、福島で原発事故が起きたことは、まぎれもない事実である。
映画という、ドキュメンタリーより開かれた媒体から入り、事実との答え合わせをしていく。

観客に「福島原発事故を伝える」以上の目的がこの映画にはある気がしてならない。
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