レビューをつけるのがとても難しい。
この映画を見たり、あるいは作るにあたって感情が上に来てしまうのは、日本人なら仕方ないことだと思う。それはどうしようもない。でも、映画として本当にこれでいいのか、という疑問を感じてしまったのも事実。
この出来事を後世に伝えていくことは大切なことだし、命を懸けて戦ってくれた人達のことは尊敬に値する。
だけど、感情的になりやすい物事ほど、冷静に時間をかけて、様々な視点から分析して、そうやって感情をコントロールして、ようやく前進していけるってものじゃないだろうか。
国内だけに向けた再現ドラマとして見せる分にはこれで充分だと思うけど、タイトルが「フクシマ50」って明らかに海外を意識した格好になっているわけで。じゃあ果たしてどれだけの世界の人々がこの作品を見て、そして語り継がれてゆくのか。肝心なのはそこだろうと思う。
