しょたーん

ホテル・ムンバイのしょたーんのレビュー・感想・評価

ホテル・ムンバイ(2018年製作の映画)
4.4
私の怖いものランキングが更新されて上位にテロが食い込みました。何が怖いってどこで起きてもおかしくないので、、。

2008年ムンバイ同時多発テロをもとにした話。テロリストに占拠されたタージマハルホテルを舞台に、緊張の三日間を描く。高級ホテルの従業員たちはいかにしてVIPと共に占拠されたホテルから脱出するか、、、。

テロというと9.11が思い起こされますが、世の中にはたくさん事件が起きていて、どれだけ自分が無知で目を背けているのかを身につまされます。恥ずかしながらムンバイ同時多発テロもこの映画で知りました。

アフガン侵攻の報復として、イスラム原理主義者が無差別テロを起こす。ただ、実行犯はお金欲しさや洗脳された少年で、肝心の主犯は遠隔で捕まらない。なんとも世界の縮図です。

ライオンやスラムドックミリオネアにつづき、主役デヴ・パテルの演技が光ります。蒸し暑い空気感や緊張感、そんな中でもオモテナシの心をさりげなく出しています。

「祈らなくていい、それが全ての元凶だ。」宗教の対立をみて、歩み寄りが大事だと口ではいうものの、いざ自分が面するときっとそうはいえないだろうよ。

あんまりあらすじを知らないで、きっとグランドブタベストホテルみたいなほんわかコメディと思ってみたら、笑いゼロの真剣な映画。肩透かしは食らいましたが本作は名作。まじでよかったぞ。

ありがとうな。いつか、タージマハルホテル泊まりに行くね。