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ホテル・ムンバイのメグのレビュー・感想・評価

ホテル・ムンバイ(2018年製作の映画)
4.2
大量無差別テロの実話。
でも日本ではこの事件あまり知られてないような気がします。
銃がほとんど出回ってない日本では、本当の意味での銃による大量無差別テロの怖さがわからないですが、この映画ではその場に居合わせたような恐怖が疑似体験でき、だからこそ世界でこのような事件は起きないようにしなければと自分のこととしてしっかり受け止めました。
単に「追われる立場」を緊張感もって描いただけではなく、「追う方」の行動規範も示されていたのが余計に恐怖。テロリストの思考は洗脳に近いもので、イスラム教徒以外は生きてる意味はない、となっているので、殺すことに全く躊躇がないのです。

そして、そのテロリスト側の描写も絶妙。単なる悪者ではなく、首謀者に洗脳され、このテロが成功すれば貧乏から脱却できると信じる家族想いの少年達。

世界はなんて複雑なんだろう。

だけど、その中で人のために動ける人がいるという希望も忘れずにいたい。
ラストのテキストに涙が出ました。
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