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ホテル・ムンバイのnaitのレビュー・感想・評価

ホテル・ムンバイ(2018年製作の映画)
4.5
年間ベスト候補また来ましたな。
これほど長く、あっという間の123分も珍しいだろう。これは私たちの生きる世界で本当に起こった出来事。
とにかく観に行っておいでなさい。
で済ませたいヤツ。

テーマはテロリズムへの警鐘を鳴らすに留まらない。テロを鎮圧した人々も殆ど描かない。描くのは普通の人々がいかに仕事に誇りを持って、人の命を助けるかということに焦点を当てた。

ターバンをめぐるエピソードが非常に印象的。理解に苦しむ人々の事件を日々報道で目にする一方、またかと心の何処かで感じている自分もいるはず。
でもそうじゃないよねと。
理解してもらえるよう努めること。
理解しようと心を開くこと。

デヴ・パテルくん映画にハズレなしの法則というか、今回は製作総指揮も務めたンスな。気合い入ってたもんね。
役者さんみんなよくって、これだけ主要人物が入り乱れるなか、ダレるシーンは一つもない。
冒頭から積み上げて積み上げていく丁寧なストーリーテリングと
極力音楽を排し、ここぞというところでゆっくりとかかるとか解ってんな!の監督は本作が初長編のオーストラリア出身、アンソニー・マラス監督。

あんたヤバイ。
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