ささ

ホテル・ムンバイのささのレビュー・感想・評価

ホテル・ムンバイ(2018年製作の映画)
4.4
1番心に残っているのは、映画では違う立場であるテロリストも、自分の大切な何かのために戦っていた、ということ。
貧しい家庭で生まれ育ち、これからも当分変わりそうにない。だけど、世界の他の国、他の宗教の人間たちは裕福な暮らしをしているとなると、羨ましく思うのは仕方のないことなのかもしれない。そういうフラストレーションが最も溜まっているであろう若者たちを、神様のお告げだとか言って、悪いのは他の宗教の人間だとそそのかし、訓練という名で教育し、テロリストにした人間が最低。彼らの願いは貧しい暮らしからの脱出だったのに。そう考えるとテロリストになってしまった彼らもある意味被害者で、とても可哀想だった。
いまだに最低な人間はテロリストを生産しているのだろうけど、これから先、このような若者が生まれない世界が来てほしい。
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