及第点。
序盤はドキドキできたがそのままで盛り上がりに欠ける。序盤からピークを持ってくる映画あるある。緊張感とお話の深みは違うし、上がっているものをさらにあげるのは至難の技。ステルス系のゲームみたいな感じで、その場その場をどう切り抜けるかの連続にしか感じなかった。起承転結の転に乏しい。
登場人物のキャラ立ては頑張っていた。実話ベースの作品はどの登場人物にフォーカスするか(どの登場人物に味付けするか)によって作品が左右されると思うがそこは「観れる」作品であることは間違いない。
ただどうしてもハテナが残る。元ソ連軍人がいい奴なのか悪い奴なのか強い奴なのか弱い奴なのかわからない。ここは重要だと思うのだが。警察が数名だけで突っ込むのもいただけない。そんなのやられるだけじゃんと思っていたがやはりやられるだけだった。このようなことの一つ一つで冷めるものもある。実話に脚色しているのだからもう少し上手くやってほしかった。
観ていて思い出した作品はユナイテッド93。こちらもテロをベースの実話系だが違和感なくラストまで待っていかれた。
両映画のこの僅差、考えさせられた。