美倉は売れっ子作家だが
スランプに陥っていた
そして
街で拾った汚い
ばるぼらに夢中になる。
芸術の女神の権化ばるぼら
女神が恋した相手は
必ずアイデアに溢れ
必ず成功する
消えた時
強い絶望に落ちる
まるで麻薬みたいな女神だ。
しかし
美倉は動物や物に対し
性的興奮をしてしまう
抑えきれない
異常性欲の
悩みを持っていた。
それを踏まえると
ばるぼらは
実在しておらず
美倉の妄想かもしれない
麻薬かもしれない
はたまた
犬猫や物かもしれない
星新一作品の様な
大人のおとぎ話で
色彩や演出なども美しく
自分は好きだった。