ボアのFREDDYのネタバレレビュー・内容・結末

車ほどにも巨大なイノシシが暴れまくる猛獣パニックアクション作品ということで。率直に言ってしまえば、駄作ですね。バーニーを演じたネイサン・ジョーンズと、ボブを演じたスティーヴ・ビズレーの共演は「マッド・マックス」ファンには楽しめる要素のひとつになっているとは思いますし、ブルースを演じたビル・モーズリーも個人的には面白いキャスティングであるとは感じました。演技力もありますし、個性も持ち合わせているので悪くはない。ただ、内容がとにかく微妙といったところで、冒頭では登場人物らがそれぞれに何かしらの"裏の顔"があるような印象操作が行われたのだが、人物を掘り下げないまま終わるので思わず首を傾げてしまいましたし、本作の要である巨大イノシシもとくに心惹かれるようなものはなく、大きさもそれほどで、人間を襲う理由もいまいちピンとこない。行動パターンと言いますか、「猪突猛進」というわけでもなく身を隠しながら奇襲するばかり。イノシシ視点の映像もとくに必要性を感じませんでしたし、とにかくこの巨大イノシシに恐怖心を覚えないところが評価を大きく下げている印象ですね。登場人物らのキャラクター性は良かったんですけどね、キャラクターが活かされていない点も気になるところ。オススメは難しいかと。