立体と平面が融合した、2次元でも3次元でもないストップモーションアニメ。
原寸大の彫刻が変化していく映像は唯一無二で、表現の限界を超えてきてる感じがした。
実写の映像も効果的に使われているので、現実とアニメーションパートが寓話的でもあって面白かったです。
作品のベースは第二次大戦後、チリに逃れてきたナチスの残党が関わったコロニアでの出来事なので、映像そのものというより物語のモチーフが怖い印象。
コロニアの出来事を描いた映像作品っていくつかあるけど、こういう表現の仕方してくるのは、中々攻めていると思う。
短編の骨も含めてとても政治的なテーマを内包してるので、そういう作家性なんだろうな。
ホラーのつもりじゃないけどホラーになっちゃう監督たちな気もする。
