あやと

オオカミの家のあやとのレビュー・感想・評価

オオカミの家(2018年製作の映画)
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これはこれで、何よりすごい手間かかっただろうなと、、、逆に言えば70分間映し出す分の蠢く立体的な工作分、24コマ/秒として計算すれば100800コマ分消したり描いたり潰したり組み上げたりしながら構成するわけで
二次的プラス三次的な多角度で作品を捉えなきぃけないのが唖然とするんだけどどうなんだろう
二次的か三次的にのみやってるのと難しさはわからんけどめちゃくちゃ手間な気がする
でもそれを敢えて使うことに意味があるんだろうなと

軽く調べて、それこそチリの歴史に則った、というかチリの歴史故のオオカミと豚の寓話に織り交ぜられたコロニアディグニダの指導者の立場からの教科書的な描写で、その優しさにゾッとした
中で育った子どもたちは、不自由のない生活を知らないからこそ、逃げても辛さや寂しさで戻ってくるんだよ、と諭す表情の裏には

そういった人間の極致であり常軌を逸した世界と絡み合わせたどう考えても普通じゃない作品の世界 シンクロして明らかに狂った個性を見いだせる

普通では居られないなら、自分で手を伸ばしてみろ
芸術作品とはそういうものだろうし、そこの裏には絶え間ない努力と苦があるということ まじで何説いてんのと、また鳥肌よ
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