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オオカミの家のponyoのレビュー・感想・評価

オオカミの家(2018年製作の映画)
5.0
友達に勧められてこの映画を見た。友達は「オオカミの家」に対していつになく高い評価を下していて、自分も若干の期待を込めて映画館に臨んだ。ホームページなどで多少の下調べを済まして、「コロニア・ディグニダ」についてもwikipediaを参照した。当の映画はあまり面白くなかった。途中で眠たくなってしまった。先の賞賛の言葉もあり、さすがに自分に落ち度があると感じて、上映された映画館に売られていたパンフレットを購入して一通り読んだ。批評に関して、「コロニア・ディグニダ」の信者に対する支配体制が生み出す意識やその精神性への洞察などを監督二人いわく「物質」として深く落とし込んだ作品である、との内容が大半であった。納得はするが、結果として表れた映画が面白くなかった。壁に描かれた絵が立体的に動き出す様や、ストップモーションとして人形がその場で生み出されていく過程などは新鮮に感じた。絵画だったと思う。不満の一番の理由として、絵画を見て良い悪いを判断できるほど自分に素養が無かった。それこそストップモーション・アニメを全く見たことが無いのも理由となる。様々な作品を見て、学ばなければいけないと反省する。いやしかし、これだけは疑問なのが、その作品にいかなる背景があろうと、その背景を知ることで筋を通す喜びは確かにあるが、結果として作品のそのものを良かったと言えるかどうかは、むしろこれからたくさんの映画を見ることで色々な感性が養われるのかどうか、疑問であり、希望でもある。
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